石牟礼道子さん死去のニュースを新聞で知りました。
水俣の美しい海やその後の水俣病患者の皆さんの苦しみに寄り添い、小説など出筆を通して社会に訴え続けていらっしゃつた石牟礼さん。
人は自分の困難からは逃げることはできないけど。自分の身の上に降りかかっていなくても、こんなに心を通わせ我が身のように苦しみを訴え続けられて来ました。私が生まれる前1956年からこんなにも長きにもわたってです。
石牟礼さんが言い続けていらっしゃった伝えたかった事をもう一度考えてみたいと思いました。
昨年、久しぶりにお会いした水俣病患者の皆さんも、歳を重ねられました。皆さんのことを忘れず、高度成長に夢中に走った日本の誤ちを二度と繰り返すことがないよう。石牟礼さんの一生を捧げ訴えつずけられた事を忘れないようにしなければとおもいます。
新聞の記事に載った石牟礼さんの微笑のお写真は優しいだけではない、世の中に、忘れずに知ってほしいと願う思いを感じるお顔です。
心からご冥福をお祈り致します。
石川さゆり