あの恐ろしい記憶から9年目の3月11日です。
平穏な日常が想像もしなかった恐ろしい力で根底から破壊された日です。多くの方が亡くなり、未だに行方がわからない方も沢山いらっしゃいます。
生活の基盤を失い、復旧からほど遠い日常を送られている大勢の皆さんがいらっしゃいます。生まれ育った故郷に帰ることもできない皆さんも沢山いらっしゃいます。
直後の恐ろしい風景は変わりました。しかし、長く慣れ親しんだ風景には戻りませんでした。
なにか心を解していただけないかと微力で寄り添ったつもりですが、どれほどの事が出来たのかと今日も遠くの空を見上げています。
これからもまだまだ続く果てしない道です。
この思いと記憶を決して風化させてはいけないのだと思います。心を寄せ続けなくてはなりません。
石川さゆり