十兵衛は心に生き続ける

今日は天気よくこのまま春になるのかしらと思う陽気でした。

2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」 最終回でした。

私も大河ドラマ明智光秀の母牧とし、2019年6月から撮影がスタートして最初はほんとうに、リハーサルスタジオで浴衣を着て本読み、立ち稽古、スタジオに入ってのメイクや扮装衣装をつけドライリハーサル、カメラ合わせ、本番も同じシーンをそれぞれのカメラや角度を変え何度も撮影。

スタートした頃は、次は何をやるのかしら…と新人さんのように少しドキドキしたのも懐かしく思います。しばらくするとスタッフの皆さん光秀をはじめ役者の皆さんも、すてきなな仲間、家族のようになり、長谷川十兵衛にも「1番楽しんでいますね」と言われるくらいでした。

撮影での出来事は歌の世界では見られないおもしろい事の発見でした。それぞれの皆さんが作り上げて行く醍醐味を沢山見せて頂きました。

ロケの撮影は3時に支度開始、夜も明けない暗いうちに山に入り、天気が雨! 皆んな扮装したまま、ずーーーっとお天気待ち。そんな中でも皆んなでお誕生日を祝ってくださったのも忘れられない思い出です。

今日の最終回を拝見しながら、たくさんの事を思いました。

長い多くの月日、時間をそれぞれの役者さんが、お役を自分の身体や心に落とし込み、テレビからは見えない大勢のスタッフの方々が、それぞれにこだわりを持ち、また役者をつつみ盛り立て、大きな河のように、まさに流れ動いたのだなぁ…と思います。

今年はコロナ禍によりそんな完成の喜びの、撮影打ち上げも出来ず。今日の最終回を深く心に刻み、皆さんありがとう! と拝見しました。

十兵衛が母を美濃へ送り届けた日のシーンで「私もそなたの母である事を誇りに思いますよ。」とありましたが、時代は400年以上前ですが子を思う母の思い心配も喜びも変わる事ないのだな…と思いました。

長谷川博己さん、役者の皆さん、脚本池端さん、演出、スタッフ皆さん、皆んな名前を書きたいくらい素敵でした。ありがとうございました。

2021年にも麒麟がはやく来ますように。

石川も良い経験をいただき、また歌をうたいたいと思います。

石川さゆり

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