さゆりさんの過去のインタビュー記事を辿っていたら、こんな発見がありました。
「歌手、石川さゆり」「歌い手として」「表現者として」「芸人として」……。
自身を主語にするとき、こんな言い換えをされていたのです。ひょっとして、それぞれ違う「人格」を使い分けているものなのでしょうか? 気になって尋ねてみることに。
さゆりさん曰く、
「人格的にはいっしょ。でも同じ言葉、同じメロディを表現するにも、もうちょっとキラッとしたいよね、とか、もっと素敵にしたいよね、とその日の気分を通過する手段として主語が変わるのかな」
『夫婦善哉』の演出家、星田良子さんはこう語ります。
「石川さゆりという球体をどこから見るかの違い。歌手か、女優か。それは見る人が、その場で感じることであり、見る側面によって見える輝きが変化するだけのこと」
なるほど。喩えるなら、見る人の数だけ、煌めく光が存在する石川さゆりという眩しいミラーボール。博多座公演の舞台稽古が始まりました。セットリストもフルチェンジし、オンステージにも気合が入ります。皆様、どうぞお見逃しなく!
4月11日(水)~28日(土)