先回に続き、先日、大阪&東京の2会場で行われたファンの集いレポート。今回はそれぞれ趣向を変えてお届けしたエンターテインメントについて皆様へ共有致します。
IN 大阪
大阪でのメインイベントは35周年記念でお披露目した伝説の講談「さゆり物語」の師匠、四代目 旭堂南陵先生をゲストに迎え、先生自らパフォーマンスを。ファンのみなさんに交じって客席で自身の誕生奇譚を嬉しそうに観ていたさゆりさん。いつも「自分では自分のステージを観ることができない」と悔しがっていたので、こんなふうに日頃の願いを叶えたのかな、と思うほどニコニコしていました。 舞台をはさんでの二人の掛け合い、さらには南陵先生のオークションでの素晴しいモデレーション! 笑いに包まれた大阪会場でした。先生ありがとうございました! 続く、さゆりさんのミニライブでは大ヒットの陰に大阪ファンのおかげさまあり!と言わしめた『津軽海峡・冬景色』はもちろん、大阪が生んだ名作「夫婦善哉」にちなんだ『夫婦人情』、そして123曲目となった『花が咲いている』をお届けしました。笑いあり、愛嬌あり。大阪ならではの、楽しい一日となりました。
IN 東京
変わって、東京会場ではステージ上の大画面に「歌詞があらわれる」という初の試みを致しました。どうでしたか?「カラオケみたい」という声も聞こえてきましたが、お楽しみいただけましたか? オープニングの『花が咲いている』に続き、音楽仲間とともにお贈りしたセットリストは以下の通り。
- 能登半島
- 波止場しぐれ
- オリーブの島
- もういいかい
- 雲の流れ 風のゆくえ
- 花が咲いている
- 津軽海峡・冬景色(一同で、大合唱)
毎日しんどいニュースが続く中、「何か心がやさしくなれるような歌をつくりたいね」と生まれた『花が咲いている』『オリーブの島』が流れ、会場の空気がやわらいだ後、
『もういいかい』では吉岡治先生を、『雲の流れ 風のゆくえ』では阿久悠先生を、偲ぶさゆりさんにほろりと涙を誘われたお客様もちらほら。大きな会場で聞くファンの皆さんの「さゆりー」が小さなホールにこだまして、いつもと違った趣きがありました。
その会場の隅で、ある方がこんな言葉をぽつりと漏らしていたのが印象的でした。
「今日はあの人の掛け声が聞こえなくて、さみしいね」
それは天国に旅立たれたファンクラブの重鎮で、掛け声の名手と愛されていた方を偲ぶ声でした。「新曲がでるたびに、どこで合の手を入れようかと毎回熱心に研究していたよね」と仲間うちで、思い出話が続きます。
「○○さんが、さーゆりっ!って叫ぶと、会場のお客さんの心も弾んだものですよ」
さゆりさんがステージで漏らした「しあわせとさみしさといろんなものを思います」という言葉にしみじみと重なるようでした。
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握手会を終えて「いいにおいがする」と手のひらをひらひらさせながらにこにこしている方。『花が咲いている』を口ずさみながら肩を左右に揺らす方。「今日はお夕飯の心配しなくていいから、深川めしでも食べて帰ろうよ」と微笑む方。オークションでの戦利品を自慢し合う方々……。
こうしたファンの皆様にいつも支えられている、しあわせとありがたさをしみじみと感じた二日間でした。スタッフ一同、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。どうぞ皆様、これからも、いつ久しく、末永く、応援よろしくお願い致します!
さゆりさんはもうすでに、次なる「お楽しみ」を企みはじめましたことを、ここに報告してレポートを終わります!♪♪v(⌒o⌒)v♪♪