津軽海峡を渡りました。ガタンゴトン しゃー しゅーと音をたていくつか真っ暗な夜のトンネルをくぐり、こんな時間は車内アナウンスもないのでこれで?津軽海峡…?う…ん?違う。このトンネル…?う…ん??違う。これを何度か繰り返し。
5時3分くらい同じとんねるでも音が変わりました。シャーしゅー 、シャ〜ではありません。シャーシャーと風?空気を切るような音に変わり真っ暗なトンネルが一瞬で曇ったのしょうか…そこから先のトンネルの明かりは輪郭を無し、シューシューと音と合いまつてまるで幾つもの魂が走るようです。
窓、いっぱい外から曇った露を10分も走ると露がいとつ、またひとつと縦におち幾筋もおち窓いっぱいに模様のようになりました。 まるで何十年もかけトンネルを掘った人たちの汗のようです。
おもわず、小さな声で津軽海峡・冬景色を全部うたいました。
風の音が胸をゆする泣けとばかりに ♪
体感として風を感じるのではなく、視覚と耳で津軽海峡の風を感じるのはまさに時代、時の変化・・・。
レコード盤から CDの変化のような感覚を思いました。
石川さゆり