こういう食事は楽しい

スタッフと打ち合わせが終わって、近所の商店街にある、見た目も中身もカジュアルな中華料理のお店に入りました。そろそろ食事の時間なのに、10卓ほどあるテーブルにお客さんはゼロ。初めて入るお店で、時間帯を考えても「しくじった?」と思うのは無理ありません。だって、美味しいのなら満席でもしかたない状況ですからね。

「どこでもどうぞ!」といわれ(他にお客さんは居ないから当然ですけど)、壁際のテーブルに座りました。誰もいないのにセンターの丸テーブルは落ち着きませんからね。

メニューもリーズナブルな値段です。またしても不吉な予感が頭を過ります。えーい、ままよ。皆お腹も空いていたから、さっさと好きなものを適当に注文します。「海老チリ」、「豚タン」、「青菜と肉の炒め物」、「酢辛タンメン」、「大根もち」、「レタスと袋茸」、「中華おこげ」、「五目チャーハン」、etc.etc. 5人は私も含めて見掛けによらぬ?健啖家です。

他に誰もいませんから遠慮なくワイワイガヤガヤ。「ジャスミンティーおかわり~ぃ!」、「取り皿くださぁ~い!」、「ザァー菜ありますかぁ?」と喧しい。

かくして瞬く間の90分。イナゴの大発生のように食べ尽くし、「ごちそうさま!」になりました。楽しかった。えっ、お味ですか? はい、不安は杞憂で大変美味しく頂きましたよ。最後まで全店貸切でしたしね。

 そうそう、ここのお店で気になったことを聞いてみました。中華料理などで時々みかける「福」と書いた御札のようなもの。あれはどうして天地逆さまに貼ってあるのでしょう。みなさんもご覧になったことありますよね。あれは、「福」が帰ってくるように逆さまに貼るんですって。ですから、お財布のお札も逆さまにしておくと、 使っても帰ってくるのだそうです。ほんと? どうりで几帳面に上下正しく入れていた私のお札は、出て行くばかりだったんだ。

あわててお財布のお札をひっくり返して入れなおしたのは 、言うまでもありません。お札、帰ってこいよ~っ。

表に出るとジャケットだけでは寒く感じる気温です。咲き始めた桜も戸惑っていることでしょう。駅に向かうスタッフと別れ家へ。たまにはこんな食事も楽しい。

石川さゆり

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