広島に原爆が投下されて63年目の夏。私の生まれる遥か前の事なのに、被害に遭われて今尚苦しんでいる方がいます。恐ろしい兵器が世界から廃絶されることを願います。
戦後生まれの私達は、直接的な犠牲を払うことなく平和を享受しています。当然のようにあった平和を、大切に思わない若い人が増えたようで気がかりです。
平和という言葉が風化しないように、悲惨な出来事をしっかり見つめ直し、子供達の世代にも伝えて行かねばならないと思います。
午後、出かける時、カラスがまだ羽化する前の蝉をくわえて飛んで行くのを見ました。家の周辺も最近カラスの姿が目に付きます。
何年も地中で過ごし、漸く地表に出てきたのに、羽を広げることもなくカラスに浚われる・・・。自然というのも酷いものです。
今日は何やら割り切れない心の私です。
石川さゆり