御陰様で、５月の新歌舞伎座公演も無事に終えることができました。まだ寒さの厳しい２月に始まった奇想天外の稽古、穏やかな春の日差しの中での３月の明治座公演、そして今回の新歌舞伎座公演と、気がつけばあっというまの４ヶ月でした。これでひとまず、貞奴としての私の旅は終わりです。なんだかちょっぴり寂しい気もしますが、今回の舞台での経験を生かして、また前進していきたいと思います。
千穐楽は、本当に沢山のお客さんが見にいらしてくださって、１部お芝居も２部の歌のステージも、沢山のご声援をいただきました。「私自身も、最高の舞台にしよう！」と、いつもにも増して２００％の力を出し切って舞台に立ちました。そして２部、もうここからはお祭りです。近藤正臣さんは平成オッペケペー節、プレゼントコーナー、と２度もステージに出ていらっしゃるし（もちろん私は知らされてませんでした）、お客さんをはじめ、舞台袖にいた役者さん達や客席にいたスタッフも、みんなで手拍子を打ったりかけ声をかけてくれてものすごい盛り上がりでした。そして、「こうやって私を支えてくれる周りの方達のお陰で、無事に今日まで勤めることができたんだなぁ」と、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。そんな歌のステージもいよいよ終わり、カーテンコール。今まで一緒に頑張ってきた役者さん達の顔を見ていたら、いろんな思いがこみ上げてきて、おもわず泣いてしまいました。最後はみんなで平成オッペケペー節「を大合唱！本当に最高に楽しい公演でした。またいつかどこかで、このメンバーと旅をできたらいいな・・・。
久しぶりに家に帰れば、猫は鳴きまくり犬は跳ね回り亀は相変わらず無表情。小さな庭は植木の枝が元気に伸びて、雑草が茂っています。主なくとも何とやら･･･。今日は大阪から戻ってくる荷物の後片付けです。もうひと踏ん張りしなくっちゃ！
石川さゆり
