何千回、何万回と熱唱してきた『天城越え』や『津軽海峡・冬景色』でさえ、
一度として同じ歌い方はない。その時々の呼吸や気分は毎回違うから、飽きる
ことがないというさゆりさん。
毎回変わるという歌いまわしやブレスだけでなく、歌っている最中のさゆりさん
は頭の中でどんなことを思い、どんな風景をみているのか気になりませんか?
野暮だとわかっていても、知りたくて、ついつい聞いてみたところ。
返ってきた答えは何と!
「そういえば。『20世紀の名曲たち』で古城という曲を歌いました。
(※失礼:「古城」は6集ですけど)
さて、私がこの時、歌いながら思い浮かべていたのはどこの古城だと思います
か?(笑)」
質問に、質問返し。さすがです。
「熊本城?」NO!「姫路城?」NO!「松本城?」NO!・・・どれも違うとのこと。
正解を聞いてびっくり!
何と『古城』のレコーディング中、さゆりさんの脳裏をかけめぐっていた古城は、
ふたつあったというではありませんか!
ひとつはビビアン・リー扮するスカーレット・オハラが登場する、映画『風と共
に去りぬ』の中の古城のワンシーン。そしてもうひとつは万里の長城! まった
くもって想定外すぎる答えです。さゆりさん曰く、
「歌いながら、モンゴルから大陸に吹き抜ける風をみていました(笑)」とのこと。
(※こんな、感じか・・・?)
皆様、ぜひ『古城』を聞き返してみてみましょう。そして、さゆりさんの頭の中を
駆け抜けた風を感じようではありませんか!