美しい高原の風景に囲まれた奇跡の2日間。
そしてそれに続く平泉公演でも晴れ女の本領発揮したさゆりさんでしたが、
みなさまお楽しみいただけたでしょうか。
日に日に秋めく毎日ですが、名古屋、大阪、東京での45周年記念リサイタル
へ向け、スタッフ一同、準備に奔走しております。
先日行われたリハーサルでは太鼓芸能集団、鼓童さんとの初セッションで
本人のみならず、スタッフも大興奮でした。
鼓童さんとのコラボレーションのきっかけをつくってくださったのは、
坂東玉三郎さん。
何と玉三郎さんプロデュースの『鼓童』舞台稽古に誘われ、その風景を見て、
音を聞いて、「これは、やらにゃ」とスイッチが入ったのだとか。
これまで数々のミュージシャンとのコラボレーションをプロデュースしてきた
さゆりさんですが、何やら今度はとある日本の伝統芸能を習得すべく、一年以
上も前から稽古をつづけている模様。名古屋を皮切りにはじまる45周年記念
リサイタルでお披露目すべく、日々、その稽古に余念がありません。その飽く
なき挑戦への情熱はいったいどこから湧いてくるのでしょうか。
「自分に自分で宿題を出さないことには。いままでの繰り返しで終わってしまう」
さゆりさんの日々の努力はまるで『風姿花伝』の世阿弥が説く、自己更新のよう
です。
日本の伝統芸能に話題がおよぶと、日本には山の神様と海の神様がいてね……、
民謡ではこんなのがあってね……、いっちょ歌ってみましょうかね……、と話が
尽きることがありません。そしてさゆりさんの好奇心もまた、こんこんと湧き出
でる泉のように、尽きることがありません。終始、静かな微笑みを絶やさないさ
ゆりさんですが、この日は「責任をとって決着つける」そんな言葉も飛び出しま
した。穏やかな表情の奥にある、強靭な覚悟が伝わってきた瞬間でした。
10月7日(土)名古屋、11月3日(金)大阪、11月16日(木)東京。
みなさま、どうぞご期待くださいませ!