新たなコラボレーション、弾けています。 さゆりこぼれ話 #11

45周年記念リサイタルへの準備の合間をぬって、
某月某日。都内のスタジオで新曲のレコーディングが行われました。
この曲の作詞は山上路夫先生。

1973年3月25日。記念すべきデビュー曲「かくれんぼ」の歌詞を書いて
くださったあの、山上先生です。つい5年前の40周年記念の際、2012
年バージョンの「かくれんぼ」を書いて欲しいと山上さんに直談判し、
それを叶えたさゆりさんですが。

「45周年記念でもやはり山上先生から曲をいただきたい」と何やらある
企みをもってお願いにいきます。「僕はもう書けないよ」と辞退したいと
仰る山上先生に、さゆりさんはこう切り返します。「先生、今回はいつも
の歌謡曲をつくろう、って話じゃないんですよ」

実はこの時、さゆりさんはすでに曲を持参していました。
もちろん、石川さゆりの新曲です。作曲はピアニストの加古隆さん。

加古さんのコンサートで感銘を受けたさゆりさんはご挨拶をしに、
ひとり楽屋を訪ね、「私に曲を書いてくださいませんか」とお願いしたと
いいます。直電話ならぬ、直訪問!

この突撃の成果あって、加古さんと山上さんと石川さゆりという3人の
コラボレーションは思いがけない化学反応をもたらしました。
楽しみになさっていてくださいね。

「祈りたい」
作詞:山上路夫/作曲:加古 隆/編曲:羽毛田丈史
10月18日(水)リリース「石川さゆり2018年全曲集」収録

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